指数平滑移動平均線(EMA)の基礎知識!FXで使う前に中身を知ろう

Money
当ブログではアフィリエイト広告を利用しています。

 

 MAを深掘りしていて、指数平滑移動平均線(EMA)の計算式と意味が謎過ぎたので、中学レベル?高校レベル?の数学で解き明かしてみるよ。

 こんなの知らなくてもFXはできるよ(/・ω・)/hahaha

 

 移動平均線(MA)はこちらの記事でまとめているよ

MAを深掘りしてみる!MT4で表示できる4種類のMAの基礎知識まとめ
2つ目の深堀りは! MA  超基本インジケータの一つである移動平均線(Moving Average)を深掘りしていくよ!  前回は、MACDを深掘りしたよ↓   MAって何?MT4で表示できるMAの種類  Moving Average その...

 

EMAの式

 式はこれ。

 

EMA = ひとつ前のEMA + 2/(n+1) × (現在価格ひとつ前のEMA)

 

 

 1本前のEMAが算出できないときは、最初だけSMAと同じ式を使う。

 

SMA = n本の価格の合計 /n

 

 これらの式に、適用価格を古い順にx1,x2,x3,…として、計算してみるぞ。

 

最初のEMA

 「5EMA」を計算していくことにする。

 最初はSMAと同じ式を使うので、

EMA=(x1+x2+x3+x4+x5)/5

 このあと、どんどんややこしくなるので、最初のEMAは”E”とおく。

2つ目以降のEMA

 式に当てはめると、n=5なので

平滑化定数a = 2/(5+1) = 1/3 

 になるのだけど…まずはとりあえず、

2/(n+1) = a

 と置いて、計算していくことにする。

2つ目の5EMA

 現在の終値に x6 を代入して

5EMA

= E + a ( x6E )

= E + ax6 – aE

= ax6 + (1-a)E

3つ目の5EMA

 現在の終値に x7 を代入して、

5EMA

= { ax6 + (1-a)E } + a [ x7 – { ax6 + (1-a)E }]

= ax6 + (1-a)E + ax7 – a²x6 – a(1-a)E

= ax7 + a(1-a)x6 + (1-a)²E

4つ目の5EMA

 現在の終値に x8 を代入して、

5EMA

= { ax7 + a(1-a)x6 + (1-a)²E } + a [ x8 – { ax7 + a(1-a)x6 + (1-a)²E ]

= ax7 + a(1-a)x6 + (1-a)²E + ax8 -a²x7 -a²(1-a)x6 – a(1-a)²E

= ax8 + a(1-a)x7 + a(1-a)²x6 + (1-a)³E

5つ目の5EMA

 現在の終値に x9 を代入して、 

5EMA

= { ax8 + a(1-a)x7 + a(1-a)²x6 + (1-a)³E } + a [ x9 – { ax8 + a(1-a)x7 + a(1-a)²x6 + (1-a)³E }]

= ax8 + a(1-a)x7 + a(1-a)²x6 + (1-a)³E + ax9 – a²x8 – a²(1-a)x7 – a²(1-a)²x6 + a(1-a)³*E

= ax9 + a(1-a)x8 + a(1-a)²x7 + a(1-a)³x6 + (1-a)^4*E

6つ目の5EMA

 現在の終値に x10 を代入して、

5EMA

= { ax9 + a(1-a)x8 + a(1-a)²x7 + a(1-a)³x6 + (1-a)^4*E } + a [ x10 – { ax9 + a(1-a)x8 + a(1-a)²x7 + a(1-a)³x6 + (1-a)^4*E }]

= ax9 + a(1-a)x8 + a(1-a)²x7 + a(1-a)³x6 + (1-a)^5*E + ax10 – a²x9 – a²(1-a)x8 – a²(1-a)²x7 – a²(1-a)³x6 – a(1-a)^4*E 

= ax10 + a(1-a)x9 + a(1-a)²x8 + a(1-a)³x7 + a(1-a)^4*x6 + a(1-a)^5*E

 

小まとめ:EMAの式はこうなる!

 平滑化定数 a = 2/(n+1) と置くと

nEMA

= a × 最新価格 + a(1-a) × 1つ前の価格 + a(1-a)² × 2つ前の価格 + a(1-a)³ × 3つ前の価格 + …

 

 わかった?わかりそう???

 

 ちなみに、nは自然数(1以上の整数)なので、

 平滑化定数 a = 2/(n+1) <1になる。 

 

 …

 やっぱりわけわかんないわ( ;∀;)

 解説を試みるね!(‘◇’)ゞ

 

EMAの式からわかること

 適用価格n本分のnEMAの式を↓のようにした理由をまとめていく。

 

nEMA

= a × 最新価格 + a(1-a) × 1つ前の価格 + a(1-a)² × 2つ前の価格 + a(1-a)³ × 3つ前の価格… 

a = 2/(n+1)

 

最初のEMAとした”E”はどこへ…?

 最初のEMAであるEの係数の推移を見てみる。

EMA 1つ目 2つ目 3つ目 4つ目 5つ目 6つ目
Eの係数 1 (1-a) (1-a)² (1-a)³ (1-a)^4 (1-a)^5

 ここからNつ目のEの係数は、

Eの係数 = (1-a)^(N-1)

 になると推察される。

 

 nもNも自然数なので

(1-a) < 1 ※ a = 2/(n+1) 

 であるため、N→∞ のとき (1 – a)^(N – 1)は限りなく0に近づく。

 

 参考に n=5 の時、グラフはこんな感じになる(※ x = N-1 とする)

 から、Eは無視していいと思うのよ(*’ω’*)←

 仮で置いただけだし…

 いつか消えてなくなるので、削っちゃったよ。

 

2/(n+1)の意味は?

 2/(n+1)は、平滑化定数。らしい。

 

 EMAについて調べていると、こんな式を紹介しているサイトもあった。

 

EMA ≒ ( n本の価格の合計 + 最新の価格 )/(n+1)

 

 

 …平滑化定数ってこれじゃん(; ・`д・´)←?

 

 より新しい価格を重要視して、計算するのがEMAなので…EMAの式として紹介するのは…違う気がする…けど近い値にはなるのかな?

 要は最新の価格を重視するために2回足して、その倍にした分、分母が1増える…のよ。

 

価格の重み付け具合を可視化!

n本よりも前の価格も反映されている!?

 EMAの式から、赤字部分を計算して、円グラフに落とし込む。

nEMA = a × 最新価格 + a(1-a) × 1つ前の価格 + a(1-a × 2つ前の価格 + a(1-a × 3つ前の価格… 

 

 赤字部分合計は1になるはずなので…円グラフの合計は1になるように調整したよ(‘◇’)ゞ

 最新価格が→薄くなるにつれて古い価格の反映度。

 

 そしてこれにびっくりした!

 緑の部分は、n本より前の価格が占める割合。

 計算してみてびっくりしたのだけど、nEMAは、n本より前の価格も数値に反映されているっぽい。

 n本より前の価格が占める割合はnによって少し変わるのだけど、大体13~14%になった。

 

 

最新の価格と過去の価格の重みづけの変化

 EMAの式から、赤字部分を計算して、そのままグラフに落とす。

nEMA = a × 最新価格 + a(1-a) × 1つ前の価格 + a(1-a × 2つ前の価格 + a(1-a × 3つ前の価格… 

 

 

 より新しい価格を重視しているのが見て取れるね(‘◇’)ゞ

 

まとめ

 

EMA = ひとつ前のEMA + 2/(n+1) × (現在価格ひとつ前のEMA)

 

 EMAの式とされるこの式を変形していくと

 

nEMA = a × 最新価格 + a(1-a) × 1つ前の価格 + a(1-a × 2つ前の価格 + a(1-a × 3つ前の価格… 

  ※ a = 2/(n+1)

 

 という式で表すことができる。

 

 そしてどうやら、nEMAのn本分の価格よりもさらに過去の価格も(一応)反映されたMAっぽい…!

 それでいて、多少古い価格になると、係数がどんどん0に近くなる…

 (どっかで計算を間違えてなければ…なにか間違えてたら指摘してほしいぜ…)

 

 単純移動平均線(SMA)より、最新の価格変化に敏感でありつつも、さらに過去の価格の影響も拾ってくれる指数平滑移動平均線(EMA)って結構最強なのか…???

 人気があるというのも頷ける。

 まあね!意味が分かっても使いこなせなきゃ意味ないですからね!

 脱線はこのくらいにしようね~(*’ω’*)hahaha

 

PVアクセスランキング にほんブログ村

タイトルとURLをコピーしました