2つ目の深堀りは!
MA
超基本インジケータの一つである移動平均線(Moving Average)を深掘りしていくよ!
前回は、MACDを深掘りしたよ↓
MAって何?MT4で表示できるMAの種類
Moving Average そのまんま 価格変動の平均値のこと。
その平均値の求め方によって、MAにはいくつかの種類がある。
MT4では、4種類のMAが使える。
例)移動平均線の種類(MT4での表記)
-
- 単純移動平均線(Simple)
- 指数平滑移動平均線(Exponential)
- 平滑移動平均線(Smoothed)
- 線形荷重移動平均線(Liner Weighted)
さらに、どの価格を適用するかで、表示できるMAの種類は…えらいこっちゃなる。
(4種類のMA×9つの適用価格だから…36種類!?)
(いやまて適用価格は…
-
- Close:終値
- Open:始値
- High:高値
- Low:安値
- Median Price(HL/2):(高値+安値)÷2
- Typical Price(HLC/3):(高値+安値+終値)÷3
- Weighed Close(HLCC/4):(高値+安値+終値+終値)÷4
- Previous Indicator’s Data:リストの一番下のインジケーターの数値
- First Indicator’s Data:リストの一番上のインジケーターの数値
8,9 is 何?)
MAの適用価格だけで種類がたくさん出てきて、混乱しているだろう…(/・ω・)/私だ
こういうのは、とりあえず一番上のか、初期値を使うのがいい←
ってことで、ここから先の適用価格は「終値(Close)」でいくぜ。
MAの計算方法
何本分の価格を使うかで、表示できるMAの本数は∞になるわけだが…
MT4で表示される、ロウソク足n本分(期間)のMAがどのように計算されてるのかを、深掘りする。
単純移動平均線(Simple)
頭文字をとって、「SMA」
これはとってもシンプル(*’ω’*)✨
計算式はこう
SMA = n本の価格の合計 /n
過去n本分の価格を足して、nで割る。
一番単純でわかりやすいので、使っている人が多い=反応しやすいと言われている。
真偽を試したことは、まだない!
古い価格も最新の価格も同じように扱う。
指数平滑移動平均線(Exponential)
頭文字を取って「EMA」
指数…指数ってなんだっけ…x^n(xのn乗)←コレ
古い価格と新しい価格とで、今からどれだけ離れているかで、価格に重みをつけている。
計算式はこうなる…
EMA = ひとつ前のEMA + 2/(n+1) × ( 現在の終値 – ひとつ前のEMA )
んだけど、正直理解が難しい( ;∀;)
そして、他サイトでこういう計算式を示しているのも目にする。
EMA ≒ ( n本の価格の合計 + 最新の価格 )/(n+1)
なんか全然違うくない(´;ω;`??…
算数好きマンなので、ちょっと頑張って計算してみたよ(/・ω・)/
計算結果などなどこちらの記事で↓
なかなか素敵MAだと思う。
人気があるというのも、頷ける!わしも、使う!
平滑移動平均線(Smoothed)
頭文字を取って&SMAと被らないように「SMMA」
これも価格に対して、今からの距離で重みをつけるMA。
計算式はこう
SMMA = {ひとつ前のSMMA × (n-1) + 現在の価格 } /n
なんだけど~~
やっぱりよくわからないね( ;∀;)
計算結果などなどこちらの記事でまとめたよ↓
なんで人気がないんだろ( ゚Д゚)
計算してみたら、結構合理的に思えたんだけどな~~
知名度?
線形荷重移動平均線(Liner Weighted)
頭文字を取って「LWMA」
線形…線形ってことは~線形なんだな!(*´з`)
計算式はこう
LWMA = { 現在価格 × n + 1つ前の価格 × (n-1) + 2つ前の価格 × (n-2) + 3つ前の価格 × (n-3) + … + n本目の価格 × 1 } × {2/n(n+1)}
こちらの記事で、すこ~し深掘りしてみたよ↓
価格に対する重み付け方の違い
出てきた4つのMAが、それぞれ過去の価格に対してどのように重みをつけて計算しているかをグラフで表すと、こうなる。
100SMA,100EMA,100SMMA,100LWMAを比べたよ。
…実に面白い。
EMAとSMMAは100本より前の価格も加味されているから、重みづけする係数の合計が1にはならないよ。
逆にSMAとLWMAは100本分の価格だけで計算されるので、係数の合計は1になる。
ややこしい…各MA毎に記事をまとめているので、そちらで深掘りしてみてね!
MAの設定方法(MT4)
MT4だとここにある↓
挿入>インディケータ>Moving Average
もしくは、ここからも挿入できる↓
クリックすると出てくるポップアップで、MAの種類や使用する価格の期間、適用価格や線の種類・太さを調整することができる〇
表示されたMAのライン付近で”右クリック”することで、既に表示してあるMAの設定をしなおすこともできるよ。
同じ期間×違う種類のMAを表示してみる
こちらはある日のドル円1時間足。
色別に 100SMA/100EMA/100SMMA/100LWMA である。
一部を拡大してみると…
大きく値動きがあった後の、各MAの山のトップがずれているのがわかるだろうか…
山のトップは EMA≒LWMA→SMMA→SMA の順で出来上がり、
LWMA>SMA>EMA>SMMA の順で高さに差がある。
その後のもみ合いでは、EMAとSMMAがほぼ重なっている&ほぼほぼ横ばい。
明らかにトレンドが起きてるっぽいところも見てみる。
上昇トレンドっぽいとき、MAは LWMA>EMA≒SMA>SMMA の順で並んでいる。
下降トレンドっぽいときは、MAは SMMA>EMA≒SMA>LWMA の順で並んでいる。
何か使えそうな気がする(; ・`д・´)✨
違う期間×同じ種類のMAを表示してみる
今回は 25MA/50MA/100MA/200MA の4本を表示してみるよ!
SMAの場合
さすが一番人気と言われている(?)SMA!
このチャートでは、200SMAにめちゃくちゃ反応しているように見える。
25SMA>50SMA>100SMA>200SMAの順で並んでいるときは、価格が上昇し続けていることが多いのに対して、レンジorもみ合いの時は、順番がバラバラになっていた。
EMAの場合
こちらも人気があると言われているEMA!
MAがぎゅっと集まってから、短期MAが突き抜けた方向に大きく価格が動く場面が見て取れた✨
なるほど…エントリーサイン(???)がわかりやすいから人気なのかな…(; ・`д・´)?
SMMAの場合
値動きに鈍感に反応するというだけあって、価格が大きく動いてもクロスせずに推移しているように見えた(;’∀’)
なかなかクロスしない分、パーフェクトオーダー(MAが短期→中期→長期の順番に揃っている状態)が発生しているときは、どちらかに長ーく動いているように見える。
ところで!EMAからSMMAに変更する過程で気付いたのだけど、
25SMMAと50EMA、50SMMAと100EMA、100SMMAと200EMA がほぼほぼぴったり重なる。
うぇぇ!?なんで??と思って、価格の重みづけのグラフを重ねてみましたところ…
ビタビタに一緒だった(‘◇’)ゞ
細かい数値を見ていくと微妙に違うんだけど…ほぼほぼ同じになっちゃうなら、どっちかだけで良くね…?と思ったわ(*´з`)
LWMAの場合
人気がないと聞いていたけど、それなりにLWMAに反応している場所は多くあったよ!
案外悪くないのかも(*’ω’*)
まとめ
面白いねぇ!
MAの種類によって、描画されるラインは結構違うことが分かった。
ついでに、2nSMMAとnEMAのラインはほぼ同じになることも。
知れば知るほど選べなくなる優柔不断女な私(; ・`д・´)←
実際に検証してみたら、違いが出てくるのかしら…
次回はこれらのMAをどう使うか、考えてみようと思うわ!
気にしてくれる方は、フォローして気長に待っててね!